こんにちは。
京都嵐山マリアージュ・ラパンです。

50代・60代の婚活では、若い世代にはあまりない問題が出てきます。
その一つが、親の介護です。
「高齢の母と同居しています」
「父の介護があるので、家を離れることができません」
「こんな状況で婚活してもいいのでしょうか?」
そんなふうに考えて、婚活そのものを諦めてしまう方もいらっしゃいます。

でも私は、
親の介護があるから、自分の人生を諦めなければならないとは思いません。
ただし、50代・60代の結婚だからこそ、交際中にきちんと話しておかなければならないことがあります。
今回は少し現実的に、「介護と婚活」について考えてみたいと思います。

まず最初にお伝えしたいことです。
介護をしているからといって、婚活をしてはいけない理由はありません。
親を大切にすること。
そして、自分自身のこれからの人生を考えること。
この二つは、本来どちらか一方を選ばなければならないものではありません。

50代、60代になると、
「親も高齢だし、今さら自分の結婚なんて……」
と考えてしまう方もいるでしょう。
でも人生はまだ続きます。
親の人生と自分の人生は、つながってはいますが同じものではありません。

自分の幸せを考えることに、遠慮する必要はないと思います。

婚活で問題になるのは、
親の介護をしていることそのものではありません。

むしろ大切なのは、
現在どのくらい介護に関わっていて、結婚後どうするつもりなのか。
ここです。

例えば、
週に一度、実家へ様子を見に行っている。
毎日食事を届けている。
病院への送迎をしている。
親と同居して介護している。
仕事を減らして自分が中心になって介護している。
同じ「親の介護があります」でも、状況はまったく違います。

まずは自分自身が、
「今、私はどのくらい介護を担っているのか」
を整理しておく必要があります。

これは50代・60代の婚活では、とても大きな問題です。
例えば男性が高齢の母親と実家で暮らしている。
そこで結婚することになったとき、
「結婚したら、ここで一緒に暮らしてほしい」
となれば、相手にとっては大きな決断です。

結婚と同時に、
配偶者との生活+義理の親との同居
が始まることになります。
さらに介護が必要になれば、
「自分も介護をしなければならないのでは?」
と不安になるのは当然でしょう。

逆に、自分が親と同居している女性なら、
「結婚したら母を一人にできない」
という問題が出てくることもあります。

だから住まいについては、
「結婚してから考えましょう」ではなく、交際中から話しておきたいテーマです。

私は、ここがとても大切だと思っています。
自分が親の介護をしている。
そして結婚した。
だから、
「夫婦になったのだから、あなたも一緒に介護してくれるでしょう」
と考える。
これは少し違うのではないでしょうか。
もちろん、結婚後に相手が自主的に手伝ってくれることはあるでしょう。
病院へ送ってくれたり、
買い物を手伝ってくれたり、
話し相手になってくれたり。
それはとてもありがたいことです。

でも、
「結婚したのだから介護するのが当然」
にしてしまうと、相手にとって大きな負担になります。

自分の親の介護については、
まず自分と自分の家族でどうするのかを考える。
そのうえで、パートナーにどこまで協力してもらうのかを話し合う。
この順番が大切だと思います。

親の介護を一人で抱えている方もいます。
でも結婚を考えるのであれば、一度、
「兄弟姉妹とはどんな分担になっているのか」
も整理してみてください。

自分だけが介護を担っている。
自分だけがお金を出している。
他の兄弟はほとんど関わっていない。
その状態で結婚すると、今度はその負担が新しい家庭にも影響してきます。

介護は、
時間だけではなく、お金の問題でもあります。
介護サービスの費用。
施設費。
医療費。
交通費。
場合によっては仕事を減らすことによる収入減もあります。

⑬で「お金」⑭で「相続」について書きましたが、実は介護もその二つとつながっています。

これも難しいところです。
お見合いの最初から介護状況を細かく説明する必要はないと思います。

ただし、
結婚後の生活に大きく影響する介護がある場合は、あまり長く伏せておかない方がいいでしょう。
例えば親と同居している。
自分が主な介護者になっている。
結婚後も今の家を離れられない。
こうした事情は、相手が結婚後の生活を考えるうえで重要な情報です。

仮交際が進み、
「この人とはもう少し先を考えてみたい」
と思った段階で、少しずつ話していけばいいと思います。
そして真剣交際に進むのであれば、
結婚後の介護と生活について、具体的に話しておく。
ここは曖昧にしない方がいいでしょう。

伝え方も大切です。
例えば、
「母の介護があります」
だけ伝えられたら、相手はいろいろ想像します。
「寝たきりなのかな?」
「結婚したら私が介護するの?」
「同居しないといけない?」
「旅行にも行けないの?」
実際よりも大きな負担を想像してしまうかもしれません。

だから、
現在の状況と、自分がどう考えているのかをセットで伝える。

例えば、
「母と同居していますが、今は身の回りのことは自分でできます」
「週に何度か介護サービスを利用しています」
「将来介護が必要になっても、あなたに介護をお願いするつもりはありません」
「兄弟とも相談して施設も含めて考えています」
ここまで分かれば、相手の受け止め方はずいぶん違います。

介護をしている方の中には、
「自分だけ幸せになっていいのだろうか」
と考えてしまう方もいます。
特に長く親と二人で暮らしてきた場合には、そう感じることもあるでしょう。

でも結婚することは、
親を捨てることではありません。

介護を続けながら結婚する方法もあります。
近くに住む。
それぞれの家を残す。
すぐには同居しない。
介護サービスを利用する。
兄弟姉妹と役割を見直す。
50代・60代の結婚だからこそ、形を柔軟に考えていいと思います。

ここも大切です。
自分の親の介護について一生懸命考えていると、つい忘れてしまうことがあります。
相手にも親がいます。

今は元気でも、数年後には介護が必要になるかもしれません。
自分の親の介護には協力してほしい。
でも相手の親の介護には関わりたくない。
それでは、なかなかうまくいきません。
「あなたの親に何かあったらどうする?」
「私の親に何かあったらどうしよう?」
二人の親について話してみる。
これも50代・60代の結婚では必要なことだと思います。

そして、これははっきり書いておきたいと思います。

もし婚活をしていて、
「親の面倒を見てくれる女性がほしい」
「自分の老後を世話してくれる人がほしい」
という気持ちが中心になっているのであれば、一度立ち止まって考えてみてください。

相手は、
介護要員として結婚するわけではありません。
これは男性でも女性でも同じです。
50代・60代から結婚する目的は、
誰かに世話をしてもらうことではなく、
これからの人生を一緒に過ごしたいと思える人と出会うこと。
そこは間違えないようにしたいですね。

50代・60代の婚活では、
親の介護。
自分たちの老後。
住まい。
お金。
子ども。
相続。
いろいろな問題があります。

こうして並べると、
「やっぱり結婚なんて大変だな」
と思ってしまうかもしれません。
でも、最初から全部の答えを持っている人はいません。

大切なのは、
問題がない相手を探すことではなく、問題が起きたときに一緒に話せる相手を探すこと。
だと思います。
親の介護があることを隠す必要もありません。

だからといって、最初からすべてを背負ってもらう必要もありません。
「今はこういう状況です」
「私はこう考えています」
「あなたはどう思いますか?」
そうやって一つずつ話していけばいいのです。

親を大切にしたい。
できることなら最後まで支えてあげたい。
その気持ちは、とても大切です。

でも同時に、
自分自身のこれからの人生も大切にしてください。
50代でも60代でも、
誰かと食事をしたり、
旅行へ行ったり、
くだらない話で笑ったり、
困ったときに相談したり。

そんな相手とこれからの人生を歩きたいと思うことに、年齢も介護の有無も関係ありません。
親の介護があるから婚活できない、ではなく、
介護がある今だからこそ、自分はこれからどう生きたいのかを考えてみる。
そこから始めてもいいのではないでしょうか。

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第1回 50代・60代の婚活で、一番大切なのは『条件』ではありません

第2回 50代・60代で結婚する人に共通する3つの特徴

第3回  シニア婚活で「減点方式」をやめるだけで出会いが増える理由

第4回  子どもがいる50代・60代の婚活で大切な考え方

第5回  再婚を考え始めたあなたへ

第6回  お盆、久しぶりに家族と過ごして「これからの人生」を考えた50代・60代へ

第7回  一人暮らしに慣れた人ほど婚活が難しくなる理由

第8回  老後が心配だから結婚するのは間違い?

第9回  50代・60代の初デートで気をつけたいこと

第10回  結婚したら一緒に住まないといけない?

第11回  持ち家同士の再婚、家とお金はどうする?

第12回  子どもに再婚を反対されたらどうする?

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