仲人だからこそ「伝えること」と「伝えないこと」があります

こんにちは。
京都嵐山マリアージュ・ラパンです。

仲人をしていると、ときどきこんなことがあります。

お見合いや仮交際が終了したあと、

「たぶん○○が原因だったと思います」

と、ご本人が理由を話してくださいます。

もちろん、その通りのこともあります。

でも仲人側から見ていると、

「うーん、たぶんそこじゃないんだけどなぁ……」

と思うことも、実は結構あります。

だからといって、

「違います。原因はそこです」

と何でもストレートに伝えればいいかというと、私はそうは思っていません。

今日は少し、そんな「お断りの理由」と仲人の伝え方について書いてみます。

ご本人は、

「話が盛り上がらなかったからだと思います」

「年齢差でしょうか」

「仕事のことかな」

「相手の希望条件と違ったのかな」

など、いろいろ考えます。

ところが実際には、

話の内容そのものではなく、

話し方だった。

自分の話が少し多かった。

相手の話への反応が少なかった。

表情が硬かった。

お店の方への接し方が気になった。

清潔感や服装が少し気になった。

何気なく言った一言が引っかかった。

そんなところに理由があることもあります。

婚活というのは難しいもので、

ここは誤解のないように書いておきたいところです。

お断りになったからといって、仲人が毎回その理由を詳しく知っているわけではありません。

「今回はご縁がありませんでした」

というだけの場合もあります。

理由を教えていただいても、

「フィーリングが合わなかった」

「価値観が違うと感じた」

という程度のこともあります。

そして、そもそも人の気持ちは、

本人にもきれいに説明できないことがあります。

「特に悪いところはなかったけれど、もう一度会いたいとは思わなかった」

これも立派なお断りの理由です。

婚活には、そういう説明しにくい感覚もあります。

ですから仲人も、

分からないことを勝手に決めつけてはいけない

と思っています。

一度だけなら、

「今回はご縁がなかったですね」

でいいこともあります。

でも、同じようなお断りが何度か続く。

お見合いは成立するのに交際にならない。

仮交際にはなるけれど、1回目、2回目のデートで終了する。

こういうことが続くと、

仲人から見て、

「もしかすると、ここを少し変えた方がいいのでは?」

と感じることがあります。

たとえば、

プロフィール写真と実際の印象に差がある。

服装をもう少し整えた方がいい。

質問が少なく、自分の話が中心になっている。

LINEの文章が少し一方的になっている。

お相手との距離を縮めるスピードが早すぎる。

逆に、何度会っても距離が縮まらない。

相手への希望条件が言葉の端々に出てしまっている。

こうしたことは、ご本人にはなかなか気づきにくいものです。

だからこそ、仲人が伝えた方がいいこともあります。

ここは、仲人としていつも考えるところです。

改善できることで、次のお見合いや交際に役立つなら、できるだけお伝えしたいと思っています。

たとえば、

「もう少し相手にも質問してみましょう」

「次回は少し明るめの服装にしてみませんか」

「LINEをもう少し短くしてみましょう」

「最初から結婚後の話を全部確認しなくても大丈夫ですよ」

こういうことなら、次に活かすことができます。

でも一方で、

言ったところで何も良くならず、ただ本人を傷つけるだけの言葉

もあります。

そこは慎重になります。

仲人だから何でも言えばいい、とは思っていません。

特に、人のプライドに関わるようなこと。

容姿や年齢など、自分では簡単に変えられないこと。

人格そのものを否定するように受け取られかねないこと。

こうしたものを、

「婚活のためだから」

と何でも伝える必要があるでしょうか。

私はそうは思いません。

仮にお相手から厳しい言葉が返ってきたとしても、それをそのまま本人に渡すことが、その人の次の婚活につながるとは限りません。

仲人は伝書鳩ではありません(笑)。

その情報を伝えることで、本人の婚活が良い方向へ進むのか。

一度考える必要があります。

ここも難しいところです。

本人が傷つくかもしれない。

嫌われるかもしれない。

だから何も言わない。

それでは仲人の意味がありません。

たとえば毎回、自分の話ばかりしてしまっている。

清潔感で損をしている。

お相手への希望条件が厳しすぎる。

交際になると急に距離を詰めすぎる。

こうした改善できることなら、伝え方を考えながらお話しした方がいいと思います。

「あなたのここがダメです」

ではなく、

「次は、ここを少し変えてみませんか?」

それだけで受け取り方はずいぶん違います。

目的は反省させることではありません。

次の出会いを、少し良くすることです。

これは逆のケースです。

「私は年齢が高いから」

「収入が低いから」

「再婚だから」

「見た目が良くないから」

そう思い込んでいる方もいます。

でも実際には、そこが原因とは限りません。

むしろ、

自分でそう思い込んでいることが、自信のなさとして出てしまっている

こともあります。

本人が気にしていることと、相手が気にしていることは同じとは限りません。

だから、お断りになるたびに、

「やっぱり私は○○だからダメなんだ」

と結論づけないでほしいと思います。

学校のテストなら、

ここが間違っていました。

こう直せば正解です。

と答え合わせができます。

でも婚活は、そうではありません。

Aさんには気になったことが、Bさんにはまったく気にならないこともあります。

逆に、自分では長所だと思っていることが、相手によっては合わないこともあります。

だから一度のお断りを、

「自分の欠点が見つかった」

と考える必要はありません。

大切なのは、一回一回のお断りの理由を追いかけることより、

何度か婚活を続けたときに、同じ傾向が出ていないかを見ること。

そこに改善のヒントが隠れていることがあります。

仲人の役割は、

「今回のお断り理由はこれでした」

と報告するだけではないと思っています。

お見合いや交際を重ねながら、

この方はどんなときにうまくいくのか。

どこでつまずきやすいのか。

何を少し変えれば出会いが良くなるのか。

逆に、

変えなくてもいいところはどこなのか。

それを一緒に見つけていくことだと思います。

本人には見えないことが、仲人には見えることがあります。

でも、

仲人に見えていることを、何でも言えばいいわけでもありません。

伝えた方がいいことは伝える。
でも、ただ傷つけるだけのことは伝えない。

この加減は、なかなか難しいんですよね。

お断りになったとき、

「何が悪かったんでしょう?」

と聞かれることがあります。

もちろん、改善できるところがあれば一緒に考えます。

でも、

すべてのお断りに「あなたの悪かったところ」があるわけではありません。

単純に相性が合わなかっただけかもしれません。

タイミングかもしれません。

お相手の事情かもしれません。

そして、ときには本人が考えている理由とは、まったく違うところにヒントがあることもあります。

だからこそ、一人で答え合わせをして、

「やっぱり自分はダメなんだ」

と決めてしまわないでほしいと思います。

婚活では、自分では見えないところを誰かに見てもらうことも大切です。

ただし仲人としては……

見えたことを全部言えばいい、というものでもないんですよね(笑)。

何を伝えるか。

どう伝えるか。

そして、あえて伝えないか。

これも仲人の仕事の一つだと思っています。

京都嵐山マリアージュ・ラパン

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