仲人だからこそ「伝えること」と「伝えないこと」があります
こんにちは。
京都嵐山マリアージュ・ラパンです。
仲人をしていると、ときどきこんなことがあります。
お見合いや仮交際が終了したあと、
「たぶん○○が原因だったと思います」
と、ご本人が理由を話してくださいます。
もちろん、その通りのこともあります。
でも仲人側から見ていると、
「うーん、たぶんそこじゃないんだけどなぁ……」
と思うことも、実は結構あります。
だからといって、
「違います。原因はそこです」
と何でもストレートに伝えればいいかというと、私はそうは思っていません。
今日は少し、そんな「お断りの理由」と仲人の伝え方について書いてみます。

■ お断りの理由は、必ずしも本人には分かりません
たとえば、お見合いのあとにお断りになったとします。
ご本人は、
「話が盛り上がらなかったからだと思います」
「年齢差でしょうか」
「仕事のことかな」
「相手の希望条件と違ったのかな」
など、いろいろ考えます。
ところが実際には、
話の内容そのものではなく、
話し方だった。
自分の話が少し多かった。
相手の話への反応が少なかった。
表情が硬かった。
お店の方への接し方が気になった。
清潔感や服装が少し気になった。
何気なく言った一言が引っかかった。
そんなところに理由があることもあります。
婚活というのは難しいもので、
自分が相手を見ているのと同じように、相手も自分を見ています。
しかも、自分自身のことは案外見えません。
■ 本当の理由が必ず分かるわけでもありません
ここは誤解のないように書いておきたいところです。
お断りになったからといって、仲人が毎回その理由を詳しく知っているわけではありません。
「今回はご縁がありませんでした」
というだけの場合もあります。
理由を教えていただいても、
「フィーリングが合わなかった」
「価値観が違うと感じた」
という程度のこともあります。
そして、そもそも人の気持ちは、
本人にもきれいに説明できないことがあります。
「特に悪いところはなかったけれど、もう一度会いたいとは思わなかった」
これも立派なお断りの理由です。
婚活には、そういう説明しにくい感覚もあります。
ですから仲人も、
分からないことを勝手に決めつけてはいけない
と思っています。
■ でも、何度か続くと見えてくることがあります
一度だけなら、
「今回はご縁がなかったですね」
でいいこともあります。
でも、同じようなお断りが何度か続く。
お見合いは成立するのに交際にならない。
仮交際にはなるけれど、1回目、2回目のデートで終了する。
こういうことが続くと、
仲人から見て、
「もしかすると、ここを少し変えた方がいいのでは?」
と感じることがあります。
たとえば、
プロフィール写真と実際の印象に差がある。
服装をもう少し整えた方がいい。
質問が少なく、自分の話が中心になっている。
LINEの文章が少し一方的になっている。
お相手との距離を縮めるスピードが早すぎる。
逆に、何度会っても距離が縮まらない。
相手への希望条件が言葉の端々に出てしまっている。
こうしたことは、ご本人にはなかなか気づきにくいものです。
だからこそ、仲人が伝えた方がいいこともあります。
■ 「伝えること」と「伝えないこと」
ここは、仲人としていつも考えるところです。
改善できることで、次のお見合いや交際に役立つなら、できるだけお伝えしたいと思っています。
たとえば、
「もう少し相手にも質問してみましょう」
「次回は少し明るめの服装にしてみませんか」
「LINEをもう少し短くしてみましょう」
「最初から結婚後の話を全部確認しなくても大丈夫ですよ」
こういうことなら、次に活かすことができます。
でも一方で、
言ったところで何も良くならず、ただ本人を傷つけるだけの言葉
もあります。
そこは慎重になります。
■ 「正しいことを言う」だけがサポートではありません
仲人だから何でも言えばいい、とは思っていません。
特に、人のプライドに関わるようなこと。
容姿や年齢など、自分では簡単に変えられないこと。
人格そのものを否定するように受け取られかねないこと。
こうしたものを、
「婚活のためだから」
と何でも伝える必要があるでしょうか。
私はそうは思いません。
仮にお相手から厳しい言葉が返ってきたとしても、それをそのまま本人に渡すことが、その人の次の婚活につながるとは限りません。
仲人は伝書鳩ではありません(笑)。
その情報を伝えることで、本人の婚活が良い方向へ進むのか。
一度考える必要があります。
■ ただし、言いにくいから全部言わないのも違います
ここも難しいところです。
本人が傷つくかもしれない。
嫌われるかもしれない。
だから何も言わない。
それでは仲人の意味がありません。
たとえば毎回、自分の話ばかりしてしまっている。
清潔感で損をしている。
お相手への希望条件が厳しすぎる。
交際になると急に距離を詰めすぎる。
こうした改善できることなら、伝え方を考えながらお話しした方がいいと思います。
「あなたのここがダメです」
ではなく、
「次は、ここを少し変えてみませんか?」
それだけで受け取り方はずいぶん違います。
目的は反省させることではありません。
次の出会いを、少し良くすることです。
■ 本人が思っている「弱点」が原因ではないこともあります
これは逆のケースです。
「私は年齢が高いから」
「収入が低いから」
「再婚だから」
「見た目が良くないから」
そう思い込んでいる方もいます。
でも実際には、そこが原因とは限りません。
むしろ、
自分でそう思い込んでいることが、自信のなさとして出てしまっている
こともあります。
本人が気にしていることと、相手が気にしていることは同じとは限りません。
だから、お断りになるたびに、
「やっぱり私は○○だからダメなんだ」
と結論づけないでほしいと思います。
■ 婚活は「答え合わせ」ができないことも多い
学校のテストなら、
ここが間違っていました。
こう直せば正解です。
と答え合わせができます。
でも婚活は、そうではありません。
Aさんには気になったことが、Bさんにはまったく気にならないこともあります。
逆に、自分では長所だと思っていることが、相手によっては合わないこともあります。
だから一度のお断りを、
「自分の欠点が見つかった」
と考える必要はありません。
大切なのは、一回一回のお断りの理由を追いかけることより、
何度か婚活を続けたときに、同じ傾向が出ていないかを見ること。
そこに改善のヒントが隠れていることがあります。
■ 仲人は「お断りの理由を伝える人」ではありません
仲人の役割は、
「今回のお断り理由はこれでした」
と報告するだけではないと思っています。
お見合いや交際を重ねながら、
この方はどんなときにうまくいくのか。
どこでつまずきやすいのか。
何を少し変えれば出会いが良くなるのか。
逆に、
変えなくてもいいところはどこなのか。
それを一緒に見つけていくことだと思います。
本人には見えないことが、仲人には見えることがあります。
でも、
仲人に見えていることを、何でも言えばいいわけでもありません。
伝えた方がいいことは伝える。
でも、ただ傷つけるだけのことは伝えない。
この加減は、なかなか難しいんですよね。
■ 仲人のひとり言
お断りになったとき、
「何が悪かったんでしょう?」
と聞かれることがあります。
もちろん、改善できるところがあれば一緒に考えます。
でも、
すべてのお断りに「あなたの悪かったところ」があるわけではありません。
単純に相性が合わなかっただけかもしれません。
タイミングかもしれません。
お相手の事情かもしれません。
そして、ときには本人が考えている理由とは、まったく違うところにヒントがあることもあります。
だからこそ、一人で答え合わせをして、
「やっぱり自分はダメなんだ」
と決めてしまわないでほしいと思います。
婚活では、自分では見えないところを誰かに見てもらうことも大切です。
ただし仲人としては……
見えたことを全部言えばいい、というものでもないんですよね(笑)。
何を伝えるか。
どう伝えるか。
そして、あえて伝えないか。
これも仲人の仕事の一つだと思っています。
京都嵐山マリアージュ・ラパン
📚仲人のひとり言シリーズ
公開済み
✅第1回 「この人、けっこういいと思うんだけどなぁ」と思っても、お見合いにならない不思議
✅第3回 仮交際3人より、たった1人を大切にした人が先に成婚した
▶第5回 お断りの理由は、本人が思っている理由とは違うことが多い(今回)

京都・嵐山の地から、
お一人おひとりの価値観に寄り添いながら、
安心できるご縁を結ぶお手伝いをさせていただきます。
人生を共に歩む相手を見つけるという大切な選択を、
私たちは真摯に支えてまいります。
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