~飲み過ぎ、家柄の話、親の余計なひと言。大切なのは二人の幸せを願う気持ち~
こんにちは。
京都嵐山マリアージュ・ラパンの西田です。
これまで15回にわたって、両家顔合わせについていろいろなお話をしてきました。
服装のこと、会場のこと、手土産のこと、当日の進行やマナーのこと。
両家顔合わせには、考えておきたいことが意外とたくさんあります。
さて、シリーズ最終回となる今回は、少し違った角度からお話ししてみたいと思います。
それは、「両家顔合わせで、やってはいけないこと」です。
顔合わせは、これから家族になる両家が初めて親しく言葉を交わす大切な機会です。
ところが、ちょっとした言葉や振る舞いが、思いがけず相手を傷つけてしまうこともあります。
悪気がなくても、相手にとっては忘れられないひと言になるかもしれません。
今回は、そんな顔合わせで気をつけたいことを、仲人として、そして親の立場から考えてみたいと思います。

① 飲み過ぎて、余計なことを言ってしまう
まず、気をつけたいのがお酒です。
顔合わせの食事会では、お祝いの席ということもあり、お酒をいただく機会もあるでしょう。
緊張をほぐすために、少し飲むのは悪いことではありません。
でも、飲み過ぎは禁物です。
お酒が進むにつれて声が大きくなり、ついつい余計なことを話してしまう。
昔の武勇伝を延々と語ったり、相手の話を遮ったり。
さらに困るのは、冗談のつもりで失礼なことを言ってしまうケースです。
「うちの息子をもらってくれるなんて、物好きですね(笑)」
本人は笑いを取ったつもりでも、相手のご家族はどう受け止めるでしょうか。
ましてや、暴言や相手を見下すような発言は論外です。
顔合わせは宴会ではありません。
お酒は楽しく、ほどほどに。
それだけでも防げる失敗は多いと思います。
② 家柄や学歴、職業で相手を評価しない
次に気をつけたいのが、家柄や社会的な立場についての話です。
「そちらのご実家は、代々何をされているのですか?」
「ご親戚には、どんなお仕事の方がいらっしゃるのですか?」
こうした質問が、すべて悪いわけではありません。
ただ、聞き方や話の流れによっては、相手を品定めしているように感じさせてしまうことがあります。
特に避けたいのは、両家を比較するような発言です。
「うちは昔からこういう家柄ですので」
「うちの親戚には、こんな立派な人がいまして」
「そちらのご家庭では、どうなんですか?」
本人に悪気がなくても、相手には自慢や見下しと受け取られるかもしれません。
学歴や勤務先、収入などについても同じです。
顔合わせは、両家の格を比べる場ではありません。
大切なのは、どちらの家が立派かではなく、二人が幸せな家庭を築いていけるかどうか。
親として、そこを忘れないようにしたいものです。
③ お金の話を、一方的に進めない
結婚には、何かとお金がかかります。
結婚式や披露宴、新生活の準備、住まいのこと。
両家で相談しなければならないこともあるでしょう。
ただ、顔合わせの席で突然、
「結婚式の費用は、そちらでどれくらい負担していただけますか?」
「昔から、こういう費用は新郎側が出すものです」
などと、一方的に話を進めるのは避けたいところです。
地域や家庭によって、結婚に関する慣習は異なります。
また、最近は新郎新婦自身が費用を負担するケースもあります。
昔の常識が、今の常識とは限りません。
もちろん、お金の話をしてはいけないわけではありません。
必要な話であれば、事前に新郎新婦が相談し、両家で確認する時間を設けるのがよいでしょう。
顔合わせの席で、相手に突然答えを求めないこと。
これも大切な気遣いだと思います。
④ 息子や娘の失敗談を、笑い話にしない
親というのは、子どもの昔話が好きなものです。
小さい頃の思い出や、学生時代の出来事。
顔合わせでも、自然とそんな話題になることがあるでしょう。
微笑ましいエピソードなら、場が和むこともあります。
ただし、気をつけたいのは、本人が知られたくない話です。
過去の恋愛の話。
大きな失敗や挫折の話。
本人が気にしている性格や容姿についての話。
親としては昔から知っていることでも、本人にとっては触れてほしくないことかもしれません。
「この子は昔から本当にだらしなくて」
「よくこんな子と結婚してくれましたね」
そんな言葉も、謙遜のつもりで口にしてしまうことがあります。
でも、相手のご家族は笑ってよいのか困ってしまいますよね。
何より、新郎新婦本人が嫌な思いをするかもしれません。
親が笑える話と、子どもが笑える話は、必ずしも同じではありません。
昔話は、本人も笑顔になれるものを選びたいですね。
⑤ 政治・宗教・価値観の違いを議論しない
初対面の方との会話では、避けた方がよい話題もあります。
代表的なのが、政治や宗教、思想に関する話です。
もちろん、結婚生活に関わる大切な価値観について、必要な確認をすることまで避けるべきではありません。
ただ、顔合わせの食事中に議論を始める必要はないでしょう。
「最近の政治はどう思いますか?」
「私は、あの考え方だけは理解できません」
そんな話から、思いがけず意見が対立してしまうこともあります。
また、生活習慣や地域の文化についても同じです。
「京都では、そんなことはしませんよ」
「こちらでは、それが普通なんです」
こうした言葉も、相手の育った環境を否定するように聞こえる場合があります。
両家の習慣が違うのは、むしろ自然なことです。
違いを正そうとするのではなく、まずは受け止める。
それくらいの気持ちでいたいものです。
⑥ 結婚後の生活に、親が口を出しすぎない
これも、意外と気をつけたいところです。
「結婚したら、こちらに住むんでしょう?」
「孫の顔は早く見せてほしいですね」
「仕事は結婚後も続けるんですか?」
何気ない会話のつもりでも、新郎新婦にとっては負担になることがあります。
特に、子どもを持つかどうか、いつ持つかといった話は、とても個人的な問題です。
親の希望を伝えるつもりが、相手にプレッシャーを与えてしまうこともあります。
住まいや仕事についても、まずは二人の考えを尊重したいところです。
親として気になることがあるのは当然です。
でも、これから新しい家庭を築くのは、親ではなく二人です。
親の役割は、二人の人生を決めることではなく、二人の決めた人生を応援すること。
そんな距離感が大切なのではないでしょうか。
⑦ どちらか一方だけが話し続けない
顔合わせでは、緊張のあまり無口になる方もいれば、反対によく話す方もいらっしゃいます。
特に、場を盛り上げようとして一生懸命になるあまり、自分ばかり話してしまうことがあります。
気づけば、一方の家族だけが話していて、もう一方は聞き役に。
これでは、せっかくの顔合わせが少しもったいないですね。
大切なのは、上手に話すことよりも、相手の話を聞くことです。
「お休みの日は、どんなことをされていますか?」
「こちらまで来られるのは大変ではありませんでしたか?」
そんな何気ない会話でも、相手に関心を持っていることは伝わります。
無理に笑いを取る必要もありません。
沈黙があっても、慌てなくてよいのです。
お互いが気持ちよく過ごせることを、一番に考えたいですね。
⑧ 最も避けたいのは、相手の家族を否定すること
ここまでいろいろな注意点を書いてきましたが、私が最も大切だと思うのは、このことです。
相手のご家族を否定しないこと。
家柄が違う。
考え方が違う。
生活習慣が違う。
育ってきた環境が違う。
それは、当たり前のことです。
違う家庭で育った二人が結婚するのですから、両家に違いがあるのは当然でしょう。
その違いを、優劣で判断しないこと。
「うちではこうだから」と、自分たちの常識を押しつけないこと。
そして何より、相手のご家族を大切にすることは、自分の息子や娘が選んだ相手を大切にすることでもあります。
顔合わせの席で、その気持ちが伝われば、多少の失敗があっても、きっと温かい時間になるのではないでしょうか。
仲人のひとり言|顔合わせは、親の品評会ではありません(笑)
さて、ここからは少し本音のお話です。
顔合わせというと、どうしても「失礼があってはいけない」「きちんとした親だと思われたい」と考えてしまいます。
もちろん、それも大切です。
でも、あまり気負いすぎる必要はないと思います。
立派な挨拶ができなくてもいい。
会話が少しくらい途切れてもいい。
緊張して言葉を間違えても、それはそれでよい思い出になるでしょう。
ただし、お酒を飲み過ぎて暴言を吐いたり、相手の家柄を見下したりするのは、さすがに笑い話では済みません。
顔合わせは、親が自分を立派に見せるための場ではありません。
「あなたのお子さんを、私たちも大切に思っています」
そんな気持ちを伝える場なのだと思います。
そして、もう一つ。
親同士が仲良くなることは素敵ですが、必ずしも最初から意気投合する必要はありません。
無理に親しくなろうとしなくても、お互いを尊重できれば十分です。
何より大切なのは、主役である二人が、
「今日、顔合わせをしてよかったね」
と思えることではないでしょうか。
まとめ|最後に残るのは、マナーよりも相手を思う気持ち
両家顔合わせには、さまざまなマナーがあります。
服装、手土産、席順、挨拶、食事の進め方。
どれも、知っておいて損はありません。
でも、15回にわたって両家顔合わせについて書いてきて、最後にお伝えしたいのは、もっとシンプルなことです。
相手を思いやる気持ちがあれば、必要以上に形式にこだわらなくてもよいのではないでしょうか。
飲み過ぎない。
相手を見下さない。
自分の価値観を押しつけない。
新郎新婦の気持ちを尊重する。
そして、これから家族になるご縁を大切にする。
それだけでも、顔合わせの雰囲気は大きく変わると思います。
両家顔合わせは、結婚に向けた大切な節目であると同時に、新しい家族の関係が始まる日でもあります。
どうか、その日が新郎新婦にとって、そして両家の皆さんにとって、温かい思い出になりますように。
今回で「両家顔合わせシリーズ」は、ひとまず最終回としたいと思います。
これまでお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、結婚にまつわるさまざまな出来事を、仲人として、そして親としての視点からお伝えしていきたいと思います。
京都嵐山マリアージュ・ラパン
~これからの人生を、もっと幸せに。~

京都・嵐山の地から、
お一人おひとりの価値観に寄り添いながら、
安心できるご縁を結ぶお手伝いをさせていただきます。
人生を共に歩む相手を見つけるという大切な選択を、
私たちは真摯に支えてまいります。
※無理な勧誘は一切ありません。
※体の相性や将来の夫婦像についてのご相談も可能です。
ご自身のペースで、
納得できる選択をされるために。
必要なときに、扉をノックしていただければと思います。
両家顔合わせシリーズ
公開済み
✅第4回 両家顔合わせの席順|誰が上座?実は「これが正解」とは限りません
✅第5回 両家顔合わせの挨拶|最初と最後は誰がする?今どきの進め方
✅第6回 顔合わせの費用は誰が払う?今どきの支払い事情とスマートな決め方
✅第7回 両家顔合わせのしおりは必要?なくても大丈夫?当日の進め方まで解説
✅第8回 両家顔合わせ当日の流れ|何を話せばいい?会話のコツと避けたい話題
✅第11回 両家顔合わせは何時間くらい?当日の所要時間と集合・終わり方
✅第12回 遠方同士の両家顔合わせ|場所はどちらに合わせる?
▶第15回 そのひと言が台無しに?顔合わせでやってはいけないこと・気をつけたいこと(今回)


