~恋愛感情だけでは測れない、結婚相手との不思議な相性~
こんにちは。
京都嵐山マリアージュ・ラパンです。
今日は、結婚相談所で婚活をしている方なら、一度は考えるかもしれないお話です。
「嫌いではないんです」
「一緒にいても疲れません」
「話していて楽なんです」
「でも、好きかと聞かれると……よく分からないんです」
こういう気持ち、皆さんはどう思われますか?
恋愛なら、好きかどうか分からない相手と付き合い続けることに疑問を感じるかもしれません。
でも、結婚相談所での婚活となると、少し事情が違ってきます。
好きではない。でも、一緒にいると楽。
さて、この人と結婚してもいいのでしょうか?
今日は、そんな婚活の難しいところについて、仲人の立場から考えてみたいと思います。

① お見合い結婚は、恋愛の順番が少し違う
一般的な恋愛では、まず相手を好きになり、交際が始まり、その先に結婚があります。
もちろん、すべての恋愛がそうとは限りませんが、多くの方がイメージするのはこの順番でしょう。
ところが、結婚相談所では少し違います。
まず、お互いに結婚を希望していることが前提にあります。
プロフィールを見て、お見合いをして、もう少し会ってみたいと思えば交際に進む。
そして、比較的短い期間の中で、結婚相手としてふさわしいかを考えていきます。
つまり、好きになったから結婚を考えるのではなく、結婚を考えられる相手かどうかを知るために交際するという側面があるのです。
ここが、恋愛結婚とは少し違うところだと思います。
もちろん、お見合いから始まって、恋愛感情が大きく育つ方もいらっしゃいます。
一方で、最初から強い恋愛感情があるわけではなく、会う回数を重ねるうちに、少しずつ信頼や安心感が生まれてくる方もいます。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、恋愛と同じ感覚だけで判断しようとすると、かえって迷ってしまうことがあるのです。
② 「好きではない」という言葉の中身
私は、この「好きではない」という言葉が、少し気になります。
なぜなら、同じ言葉でも、その中身は人によって違うからです。
例えば、
「ドキドキするほど好きではない」
という意味なのか。
それとも、
「人として好意を持てない」
という意味なのか。
これは、まったく違います。
前者であれば、これから気持ちが育つ可能性もあるでしょう。
でも、後者であれば、無理に結婚を考える必要はありません。
婚活では、相手に大きな不満がないからといって、結婚したいと思えるとは限らないのです。
ここは、仲人としても慎重に考えたいところです。
「嫌いではない」と「この人と人生を歩みたい」の間には、まだ距離があります。
その距離をどう埋めていくのか。
あるいは、埋められないと感じるのか。
交際期間は、そのことを確かめる時間でもあると思います。
③ 一緒にいて楽というのは、実は大きな魅力
では、反対に考えてみましょう。
「一緒にいると楽」
これは、結婚相手を考えるうえで、とても大切な感覚ではないでしょうか。
結婚生活は、特別なイベントばかりではありません。
毎日の食事があり、仕事があり、家事があり、時には体調の悪い日もあります。
何も話したくない日だってあるでしょう。
そんなとき、相手に気を遣いすぎず、自然体で過ごせる。
沈黙があっても苦にならない。
自分を必要以上によく見せようとしなくてもいい。
これは、なかなか得難い関係だと思います。
恋愛中のドキドキは、とても素敵なものです。
でも、結婚して何十年も一緒に暮らすことを考えたとき、ドキドキだけでは生活できません。
一緒にいて疲れないということは、長い結婚生活において大きな価値がある。
私はそう思っています。
ただし、居心地のよさだけで結婚を決めてよいかというと、そこはまた別の話です。
④ 結婚は、ある意味で割り切りも必要なのか?
ここで、少し現実的な話をします。
結婚には、ある程度の割り切りも必要なのではないでしょうか。
もちろん、好きでもない人と我慢して結婚しましょう、という意味ではありません。
でも、理想をすべて満たす相手を探し続けることが、必ずしも幸せにつながるとは限りません。
容姿も好み。
性格も理想どおり。
価値観も一致。
経済的にも安心。
趣味も合って、いつも楽しい。
そんな相手がいれば素晴らしいですが、現実には、お互いに違うところがあるのが普通です。
だからこそ、結婚を考えるときには、
「この人のどこが好きか」
だけでなく、
「この人との違いを受け入れられるか」
という視点も必要になってくると思います。
ただし、割り切りと我慢は違います。
相手に対して違和感や不安があるのに、結婚したいからという理由だけで目をつぶる。
これは、あまりお勧めできません。
結婚に必要なのは、気持ちを押し殺す割り切りではなく、違いを認め合える柔軟さ。
私は、そんなふうに考えています。
⑤ お見合い結婚は、気持ちが育つ前に決断することもある
結婚相談所の婚活で難しいのは、交際期間が比較的短いことです。
IBJのルールでは、お見合いから成婚までの期間は原則3か月、最長6か月を目安として進めます。
もちろん、その期間で相手のすべてが分かるわけではありません。
長年交際して結婚したカップルであっても、結婚後に初めて知る一面はあるでしょう。
そう考えると、結婚を決断する時点で、相手のことを完全に理解している人など、ほとんどいないのかもしれません。
ただ、短い交際期間だからこそ、確認しておきたいことがあります。
例えば、将来の暮らし方。
お金に対する考え方。
家族との関係。
困ったことが起きたときの向き合い方。
そして何より、意見が違ったときに、きちんと話し合える相手なのか。
こうしたことは、恋愛感情とは別に、結婚生活を支える大切な要素です。
好きという気持ちがまだ大きく育っていなくても、相手を信頼できるかどうかは、少しずつ見えてくるものだと思います。
⑥ では、「楽な人」と結婚してもいいのか?
さて、最初の問いに戻りましょう。
「好きではない。でも一緒にいると楽。この人と結婚する?」
私なら、すぐにイエスともノーとも答えません。
まず、その「楽」という感覚をもう少し考えていただきたいと思います。
相手の前で自然体でいられるから楽なのか。
自分の話をきちんと聞いてくれるから安心するのか。
それとも、相手に特別な関心がなく、期待もしていないから楽なのか。
同じ「楽」でも、意味は違います。
そして、もう一つ。
この人が困っていたら、力になりたいと思えるだろうか。
私は、これも大切な問いだと思っています。
結婚生活では、楽しいことばかりではありません。
病気になることもあれば、仕事で悩むこともあります。
そんなとき、相手のことを自分のことのように考えられるか。
お互いに支え合いたいと思えるか。
強い恋愛感情がなくても、相手を大切にしたいという気持ちがあるのなら、それは結婚を考えるうえで大きな意味を持つのではないでしょうか。
反対に、相手が困っていても特に何も感じない。
一緒にいるのは楽だけれど、相手の人生にはあまり関心がない。
そういう場合は、もう少し慎重に考えたほうがよいと思います。
⑦ 仲人として、結婚を急がせたくない理由
結婚相談所は、結婚を希望する方が集まる場所です。
だからこそ、交際が順調に進めば、当然その先の成婚を意識します。
でも、仲人として忘れてはいけないことがあります。
それは、成婚すること自体が、最終的な目的ではないということです。
結婚はゴールではなく、その先の人生の始まりです。
だから、交際しているお相手について迷いがあるのなら、その気持ちを整理することも必要です。
「好きになれない自分がおかしいのかな」
「こんなに条件のいい人を断っていいのかな」
「次にもっといい人が現れる保証もないし……」
婚活をしていると、いろいろな気持ちが出てくると思います。
そんなときこそ、焦らず考えていただきたい。
ただし、相手にも大切な時間があります。
迷いを抱えたまま、いつまでも結論を先延ばしにすることがよいわけでもありません。
自分の気持ちと向き合いながら、相手にも誠実であること。
そのバランスを考えるのも、婚活では大切なことだと思います。
⑧ 好きという気持ちは、結婚してから育つこともある
昔のお見合い結婚では、今ほど長く交際せずに結婚することも珍しくありませんでした。
結婚してから、お互いを知り、少しずつ夫婦になっていく。
そんな時代もありました。
もちろん、昔のお見合い結婚がすべて幸せだったわけではありませんし、現代の婚活にそのまま当てはめることもできません。
でも、一つ参考になる考え方はあると思います。
それは、結婚する時点で、恋愛感情が完成している必要はないのかもしれないということです。
相手への尊敬や信頼。
一緒に過ごす安心感。
何かあったときに支え合える関係。
そうしたものが積み重なって、愛情が深まっていくこともあるでしょう。
ただし、結婚すれば必ず好きになれるという保証はありません。
だからこそ、今の時点で相手を大切に思えるか、これから一緒に関係を育てていきたいと思えるか。
そこは、しっかり考えていただきたいところです。
まとめ|「好き」の形は、一つではない
「好きではない。でも一緒にいると楽」
この言葉だけでは、結婚してよいかどうかは分かりません。
でも、もしその「楽」が、安心感や信頼から生まれているのなら、大切にしてよい感覚だと思います。
恋愛のように胸が高鳴ることだけが、愛情ではありません。
一緒にいると落ち着く。
何でもない時間が心地よい。
困ったときには力になりたい。
そんな気持ちも、結婚を支える大切な愛情の一つではないでしょうか。
ただし、結婚したいからといって、自分の気持ちをごまかす必要はありません。
「この人となら、これからの人生を一緒に歩んでいけそう」
そう思えるかどうか。
私は、そこが大切なのだと思っています。
そして、最後にもう一つ。
結婚して何十年もたったご夫婦に、
「今でもドキドキしますか?」
と聞けば、きっといろいろな答えが返ってくるでしょう。
でも、
「一緒にいると楽ですか?」
と聞いたとき、笑顔で「そうですね」と答えてもらえる。
そんな夫婦関係も、なかなか素敵だと思いませんか。
まあ、長年連れ添えば、たまには一人のほうが楽という日もあるでしょうけどね(笑)。
京都嵐山マリアージュ・ラパン
~これからの人生を、もっと幸せに。~

📚仲人のひとり言シリーズ
公開済み
✅第1回 「この人、けっこういいと思うんだけどなぁ」と思っても、お見合いにならない不思議
✅第3回 仮交際3人より、たった1人を大切にした人が先に成婚した
✅第5回 お断りの理由は、本人が思っている理由とは違うことが多い
✅第6回 条件を聞いた瞬間「その人、もう結婚してると思います」と言いたくなる(笑)
✅第7回 仲人には順調に見えるのに、本人は「うまくいっていない」と言う
▶第9回 「好きではない。でも一緒にいると楽。この人と結婚する?」(今回)
京都・嵐山の地から、
お一人おひとりの価値観に寄り添いながら、
安心できるご縁を結ぶお手伝いをさせていただきます。
人生を共に歩む相手を見つけるという大切な選択を、
私たちは真摯に支えてまいります。
※無理な勧誘は一切ありません。
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必要なときに、扉をノックしていただければと思います。

